- 助成金等
- 更新情報
一柳弘子さんのパートナー・一柳冨次さんは鎌倉から東京に出て、渋谷において音楽と食の拠点となるビル事業を一代で築かれました。115歳まで生きると言っていたパートナーが病に倒れ、共に病と闘い、看取る過程で、ノンフィクションライターである弘子さんは「病を診るだけで、その人をみた全人的ケアがなされていない」ことに疑問を持ちます。
「人間が最期まで、その人らしく、かけがえのない存在として生ききるために、何が必要なのだろう」と、弘子さんの自問と追求が続いていきます。
そして、本人の意思を第一にして、ウェルビーイングに生ききることができる社会をめざそう─その思いを共有する方たちと一般財団を創設し、活動も始めました。
世の中には、生きづらさを抱えている人々、障害や病と闘っている人々、病や高齢から死と向き合っている人々など、様々な理由から自分らしく生きることができていない人、あるいは、人間らしく生きることを妨げられている人が存在しています。そうした人々をケア・救援し、寄り添い、支える活動を続けている人々や団体が存在することも事実です。
一人でも多くの人が最期までその人らしく生ききることができるようになるために、人々をケア・救援・支援する活動を少しでも応援したい、との弘子さんの想いから、弘子さんの寄付によって、「一柳ウェルビーイングライフ基金」は創設されました。ここでのウェルビーイングとは、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」にあることをいいます。
基金創設の趣旨に沿って、第1回助成として、誰もが最期まで、その人の思いを叶えて生ききることができるようになるために、人々をケア・救援・支援する活動を行っている非営利団体に対して助成を行い、人々のウェルビーイングの向上を推進することをめざします。
子ども、若者、成人、高齢者、終末期などさまざまなライフステージにおいて、人が尊厳をもって心豊かな生活を送り、生ききることを目指す活動を支援します。
次のいずれかに該当する事業・活動を行う非営利団体(非営利法人または任意団体)を支援対象とします。
①生きづらさを抱えている人々を支援している非営利団体
②障害や病と闘っている人々を支援している非営利団体
③病や高齢から死と向き合っている人々を支援している非営利団体
④ひとり暮らしで生活に困窮したり将来に不安をもつ人々を支援している非営利団体
※ここで「支援」とは、ケア、救援、寄り添いなど、広く人々を支える活動を指します。
※国、地方自治体、宗教法人、個人、営利を目的とした株式会社・有限会社・合同会社は除く。趣旨や活動が政治・宗教・思想・営利などの目的に偏る団体も除きます。
※非営利の法人とは:特定非営利活動法人、社会福祉法人、公益法人、非営利型一般社団法人、医療法人、学校法人、協同組合などの非営利法人。
※別に掲げる応募要件を満たす団体とします。
―医療的ケアの必要な子どもや大人、障害のある子どもや大人のケア・生活支援・学習支援
―虐待を受けた子どもや若者への相談・心身の回復支援・学習支援
―障害や病気で長期に病院や施設で暮らす人々への支援
―死に向き合う人々への支援(グリーフケア、ホスピス)
―ひとり暮らしの人々への生活・終活の支援 など
※郵送やメール添付での応募は受付対象外となります。必ず応募フォームからご応募ください。
※審査委員会の判断等により採択件数や助成額は変動する場合があります。
-適切な組織運営がなされているか
-適切な情報公開が⾏われているか
〇これまでの事業における実績
-助成申請額に相応しい事業規模や活動実績があるか
-利他の⼼をもって良⼼的で地道な活動実績が認められる
〇⽬的の合致性
-⾃分らしく⽣きることができていない⼈、あるいは、⼈間らしく⽣きることを妨げられている⼈を対象とした事業であるか
-⽀援対象者の(受益者)のウェルビーイングの向上に資する事業であるか
〇計画の妥当性・実現可能性
-⽀援対象者の困難性をよく把握、分析しているか
-実現可能と認められる熟度の⾼い計画であるか
-助成⾦の使途や⽀出計画が適切であるか
〇事業の先駆性
-⽇本社会が必要とするウェルビーイングのあり⽅について、⼀⽯を投じる事業内容であるか
-他の団体が実施していない独⾃性・先駆性があるか
〇重要性と緊急性
-事態の深刻度や事業実施による効果の度合いが⾼いか
-緊急に取り組む必要性や優先度が⾼いか
※お問合せは、7月7日(金)12時まで受け付けします。