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フィリピン:大学での対話型ワークショップを通じた気候変動教育
発表日:2025年7月15日
出典:Ateneo de Manila University
■ 概要
● 2025年7月8日、アテネオ・デ・マニラ大学のサステナビリティ研究所(AIS)は、参加型の気候変動教育ワークショップを開催。フランス発祥の教育ツール「Climate Fresk(クライメート・フレスク)」をモデルに、参加者同士が協働しながら、気候変動の科学的因果関係を可視化する形式で展開された。
● 使用されたのは、IPCCの報告書に基づく42枚のカード。参加者は、温室効果ガスの排出、地球温暖化、社会や生態系への影響などの因果関係をマッピングしながら、根本的な原因や対応策を議論した。
● ワークショップの最後には、今後の気候変動対策に向けた次のステップを考えるブレインストーミングセッションが行われ、公共交通機関の継続的な利用、低炭素な食生活への転換、公正な移行(ジャスト・トランジション)を訴える活動など、自分自身が取り組んでいる気候アクションを共有するケースも見られた。こうした活動を通して、単に意識を高めるだけでなく、個人と集団の両方において、実際の行動変容を促すきっかけにつながったことが指摘された。