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タイ:次世代をエンパワーする〜ESDカリキュラム統合ガイドライン〜

発表日:2025年8月15日

■ 概要
● タイ・サムットサコン県で「SDGヒーロー・タイランド・プロジェクト」が展開され、ゲーム型学習を通じて気候変動やジェンダー平等、グローバル市民意識などを学ぶ授業が行われ、生徒が地域に根ざした形でSDGsを理解し実践につなげることを目的としている。
● このプロジェクトは2021年にボーク財団が立ち上げた世界的なSDGヒーロープログラムの一部で、タイでは2025年初頭に始動し、サムットサコン県政府と連携してすでに17校・12,000人以上の生徒が参加している。
● 教員は「SDGヒーロー・ツールキット」に基づく研修を受け、環境保護や健康、平和教育を扱うゲーム教材を文化や言語に適応させて活用し、オープンソース教材やAIによるローカライズ、教育者ネットワークを通じて資源の乏しい地域でも実践可能なモデルが構築されている。
● 2025年6月にはアニメーション教材「SDGヒーロー・ミニクラス」がユネスコASPnet国際センター(ICUA)の教育資源ライブラリーに採択され、国際的な評価を得ており、「SDGヒーロー」は、ユネスコや国連グローバル・コンパクトと協力してアジア、アフリカ、ラテンアメリカでの展開が進められている。
● これまでに世界50カ国で6万人以上の生徒と1,500人以上の教育者を支援し、タイではさらなる県への拡大や教員研修モデルの開発、公教育への統合が予定されており、「世界的目標と地域の行動をつなぐ架け橋」としての意義が強調された。

【出典】The Thailand Journal
https://www.thethailandjournal.com/article/840013159-sdg-hero-program-uses-game-based-learning-to-boost-education-for-sustainable-development-in-thai-classrooms