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COP30:気候教育と地球規模の行動にとって歴史的な節目

発表日:2025年11月24日

■ 概要
● ブラジルのベレンで開催されたCOP30の結論は、気候教育が地球規模の気候変動対策の中心として世界的に認識されたという点で、歴史的な節目となった。この成果は、政府、教育省、ユース運動、非営利組織などによる約10年にわたる集団的な取り組みの結果であるとされている。

● 教育がもはや周辺的なものではなく、国家の気候戦略の柱となり、グリーンジョブ、公正なクリーンエネルギー移行、およびコミュニティのレジリエンス(回復力)のより強固な基盤を提供するということを確証するもの。

● ブラジル提案のFTTTイニシアチブ(Forests, Territories, Trees, and Transition)は、気候教育を統合する制度的枠組みを提供した。ブラジルの新しい金融構造は、FTTTに整合した最初の100億ドルのフェーズを通じて、アマゾンや伝統的なコミュニティでの気候教育やユース起業家精神を推進するための、補完的な資金調達の道を開いていくこととしている。

● この前進を確実にするため、国際的なドナー、開発銀行、企業サステナビリティ基金などが、資源を効率的に振り分けるための国際ドナーおよび非営利気候教育投資家のための共通戦略が必要であると提唱された。この戦略により、教員研修、カリキュラム革新、ユースリーダーシップ、およびグリーンジョブの経路などの長期プログラムを促進することが期待されている。

● COP30では、先住民の知恵と声の包摂が強調され、特にアンデス文化の共同体的な土地管理の伝統(Ayllu、Mita、Minka)によって、気候変動対策は新しいものではなく、共同体の知恵の継続であるという考えが表明された。Earth Dayは、教育への投資が、アマゾンコミュニティや先住民など、地球上で最も重要な生態系の管理者であるすべてのコミュニティに届くようにする必要があると述べた。

【出典:Earth Day】
https://www.earthday.org/a-historic-milestone-for-climate-education-and-global-action/