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韓国ソウル市: クライメートフレンドリー給食で気候変動教育推進

発表日:2025年12月20日

■ 概要
● 韓国では2011年から全国的に無償の環境配慮型給食が導入されており、2024年時点で約12,000校、500万人以上の児童・生徒に提供されている。ソウル市はこの分野のリーダーとして、毎日100万人以上の学生に給食を提供するとともに、新たに「クライメートフレンドリー給食(Climate-Friendly Meal Service)」を開始し、食を通じた気候変動教育を強化している。
● この取り組みでは、月に2回「クライメートフレンドリー給食の日」が設けられ、植物性中心のメニューが提供される。これは旬の野菜、豆類、豆腐、キノコ、地元産の穀物といった低炭素食材を活用するものであり、食事制限ではなく、持続可能な未来のための「気候を意識した前向きな選択」として位置づけられている。
● 現場の栄養教諭は、抽象的な気候目標を具体的な献立や教育プログラムに変換する重要な役割を担っている。栄養バランスの確保だけでなく、政策目標と学校現場をつなぐ架け橋となり、児童・生徒たちが自身の食事と気候変動の関連性を深く理解できるよう専門的な指導を行っている。
● 児童・生徒が地元の野菜を植え、収穫し、調理するといった体験型学習が重視されている。こうした実体験を通じて、学生は食べ物・気候・地域のつながりを直接的に学ぶことができ、環境意識が一時的な知識ではなく、日々の行動習慣として定着することが期待されている。
● 韓国での取組は、政府によるトップダウンの政策と、草の根の市民運動、さらには分野を超えたガバナンスの組み合わせによって支えられている。公共調達システムを最大限に活用することで、社会的な平等を確保しながらエコな地元産品への需要を創出し、食料システムの回復力と持続可能性を同時に高めることを目指している。

【出典】
Food Tank
https://foodtank.com/news/2025/12/school-meals-can-teach-lessons-about-climate-resilience/