ホーム > 海外の動き > G20サミット ローマ首脳宣言【開催報告】
  • 欧州
  • 政府
  • 会議
G20サミット ローマ首脳宣言【開催報告】
【情報源】
G20 website、外務省ウェブサイト
#海外の情報
【名称】
G20サミット ローマ首脳宣言
【開催日(期間)】
2021年10月29~30日
【主催者・協力者】
イタリア政府
【開催地(開催方法)】
ローマ(オンライン会議とのハイブリッド)
【結果概要】
2021年10月30日、31日にかけてローマで開かれたG20サミットでローマ首脳宣言が採択されました。その仮訳と概要が外務省から発表されています。そのうちのいくつかの重要なポイントは以下の通りです。
  • 2030 年までに生物多様性の損失を止めて反転させるための行動を強化することにコミット。生物多様性条約(CBD)締約国に対し、第15回締約国会議(COP15)における「ポスト2020生物多様性枠組」の採択を呼びかけ。
  • 自主的に2040年までに土地劣化を50%削減させるという共通の野心を再確認し、2030年までに土地劣化の中立性を実現すべく努力。2030年までに世界の 陸地・海洋それぞれの少なくとも 30%が保全または保護されることを確保するために実施している取組を認識。
  • 「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」に沿って、海洋プラスチックごみに 対処するというコミットメントを再確認。
  • 気候変動という重大で緊急の脅威に対処し、国連気候変動枠組条約 (UNFCCC)第26 回締約国会議(COP26)の成功に向けて共に取り組むことにコミット。
  • 1.5℃の気候変動の影響は、2℃の場合よりもはるかに低いことを認識。1.5℃に抑えることを射程に入れ続けるためには、長期的な野心と短・中期的な目標とを整合させる明確な国別の道筋の策定を通じ、全ての国による意味のある効果的な行動及びコミットメントが必要。
  • G20メンバーがこの 10年にさらなる行動をとり、必要に応じて2030年の国が決定する貢献(NDC)を策定・実施・更新・強化し、今世紀半ば頃までに、人為的な排出量と吸収源による除去量の均衡を達成することと整合的である、明確かつ予測可能な道筋を定めた長期戦略(LTS)を策定することにコミット。
  • 途上国のニーズに対応するため、今後 2025 年にかけて毎年、そして2020年までにも共同で毎年 1,000 億米ドルの動員という、先進国によるコミットメントを想起かつ再確認し、可能な限り速やかにその目標を完全に達成することの重要性を強調。
  • 温室効果ガス排出量を全体として大幅に削減することにコミット。メタンガスの削減が気候変動とその影響を抑制するための最も迅速で、実行可能で、 最も費用対効果の高い方法の一つとなり得ることを認識。
  • 低炭素な電力システムに向けた移行を可能にするため、持続可能なバイオエネルギーを含むゼロ炭素又は低炭素排出及び再生可能な技術の展開及び普及に関して協力。これは、排出削減対策が講じられていない新たな石炭火力発電所への投資をフェーズアウトさせていくことにコミットする国々が、可能な限り早くそれを達成することを可能にする。
  • 海外の新しい排出削減対策が講じられていない石炭火力発電に対する国際的な公的資金の提供を 2021年末までに終了。
【対象】
SDGs、ESDや環境問題、特に気候変動問題に関心を有する全ての者
【資料】
【問合せ先】
G20 Summit Secretariat、外務省経済局政策課