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「最新の国別約束(NDCs)の分析結果報告」
【情報源】
国際連合気候変動ニュース 11月4日
【名称】
最新の国別約束(NDCs)の分析結果報告
【形態・形式】
報告
【著者・講演者または発行者】
国連Climate Change(科学者グループ)
【発行/公表時期】
2021年11月4日
【背景・目的】
国連Climate Change(科学者グループ)は11月4日、最新の各国の国別約束(Nationally Determined Contributions: NDCs)で示された気候行動計画の統合(文責)報告書を公表し、以下の重要なメッセージを締約国及びオブザーバーに送りました。.これは、10月25日に更新されたNDCsの調査結果が公表されて以降に受け取った最新の14件の新規提出/更新されたNDCsを考慮した結果です。
統合報告書は、国連気候変動会議(COP26)に先立ち、気候行動の進捗状況を評価するために提出するよう求められたものであり、COP26で考慮すべき最新の情報を確実に得るために提供されました。最初の報告書は9月17日に提出されました。この報告は、その後に新規提出/更新されたNDCs(2021 年 11 月 2 日時点で暫定 NDCs レジストリに記録された、 151 の締約国によって新規提出/更新された 124のNDCs を含む、パリ協定に対する193すべての締約国からの166 のNDCs)を考慮した最新の分析結果になっています。
【概要】
最新の更新データによれば、193のすべての締約国のNDCを考慮すると 2030年の世界のGHG排出量は2010年と比較して約13.7%増加すると予想される。
IPCCは、世界の平均気温上昇を1.5°Cに抑制するためには、2030年にCO2排出量を45%削減することを、2Cに抑制するためには2030年に25%削減する必要があると見積もっている。
2030年までにそれだけの排出量が削減されない場合には、正味ゼロエミッションへの道のりが遅く始まることを補うために、その後大幅に削減する必要が生ずる。その結果、対策コストがより高くなるだろう。
締約国は、COP26 期間中を含め、随時 NDCs を新規に提出したり、更新することができる。
多くの途上国は、条件付きで、排出量削減に対するより野心的なNDCsを提出している。それらの条件は、財政支援の強化やその他の支援によってのみクリアーできる。
今回の報告は、これらの条件の完全な達成により、2030年までに世界の排出量がピークに達する可能性があることを示唆している。
【対象】
気候変動及び気候変動教育に関心を有するすべての研究者、教員、NPO・NGO等
【入手方法・価格】
【問合せ先】
国連気候変動枠組条約事務局