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COP26終了時の国連によるプレスリリース
【情報源】
UNFCCC Website
【名称】
COP26終了時の国連によるプレスリリース
UN CLIMATE PRESS RELEASE / 13 NOV, 2021
【開催日(期間)】
2021年11月13日(土)
【主催者・協力者】
UNFCCC事務局
【開催地(開催方法)】
英国グラスゴー
【結果概要】
COP26野閉会に際してプレス・カンファレンスが開かれ、国連気候変動事務局からのメッセージが公表されました。プレスリリースでは、COP26は一定の成果を挙げたと評価しています。以下その概要です。
◆適応、緩和、金融はすべて、すべての締約国が支持する複雑で微妙なバランスで強化されている。
◆炭素市場と透明性に関するパリ協定の完全な履行を妨げる保留中の項目が承認された。

気候変動枠組条約締約国会議(CP)、京都議定書締約国会合(CMP)、パリ協定締約国会合(CMA)のセッションの下での審議は、予定された結論の翌日の13日にグラスゴーで終了し、COP26の結果を構成する広範な決定、決議、声明304C委託されたが、それらは、過去2週間にわたる厳しい交渉、何ヶ月にもわたる公式、非公式な作業、そして2年近くにわたる絶え間ない話し合いの成果である。本日採択されたパッケージは、気候変動に対する世界的な取組みを定める国際体制の中核的な手段に関して約200の締約国の利益と願望の微妙なバランスを反映した世界的な妥協案である。

英国の議長の下で、UNFCCC事務局の支援を受け、締約国代表団は、気候行動の3つの柱に関する野心を強化する合意に達した。

  • 契約国は、適応に関する世界的な目標を定義する作業プログラムを確立し、すでに多くの国に影響を及ぼしている気候危機に対する集団的ニーズと解決策を特定した。サンティアゴ・ネットワークは、損失と損害に対処し、管理するための各国を支援する機能を詳述することによって、さらに強化された。そして、パリ協定締約国会合は、2023年から5年ごとに行われるグローバル情報共有に向かう情報のチャネルとして機能するNDCと適応コミュニケーションの2つのレジストリの構築を承認した。
  • 金融について幅広く議論され、途上国への支援を増やし続ける必要があるとの意見が一貫して行われた。適応のための少なくとも2つのチャネルによる金融への呼びかけが締約国によって歓迎された。先進国から途上国に年間1,000億ドルを提供するという公約を果たす義務も再確認された。さらに金融に関する新しいグローバル目標を定義するプロセスが開始された。
  • 緩和策に関しては、排出量の持続的なギャップが明確に特定され、締約国は、平均気温の上昇が1.5℃に制限されるように、そのギャップを削減し、世界が今後10年間に前進し続けることを確実にするために協力することを合意した。締約国は、排出削減を強化し、自国の気候行動の誓約をパリ協定と整合させることを奨励された。

いわゆるパリのルールブックが合意されたことも大変重要な成果であった。炭素市場に関するパリ協定第6条の基本的規範についしての合意に達し、パリ協定が完全に機能するようになった。その結果、緩和と適応に関する市場、非市場の両方のアプローチに確実性と予測可能性が生まれた。また、透明性に関するフレームワークの強化についての交渉も締結され、目標と排出量を説明し、報告するためのテーブルとフォーマットが合意された。

パトリシア・エスピノサ国連気候変動事務局長は、「議長とすべての参加した大臣たちが会議を通じてたゆまぬ努力をしてくれたことに感謝し、すべての締約国がルールブックに合意したことを祝福します。これは素晴らしい成果であり、パリ協定が今、そして将来、すべての人の利益のために完全に機能できることを意味します。」との声明を発表しました。
英国のアローク・シャルマCOP26議長は、「我々は今、我々が1.5℃目標を生き続けさせることができた。しかし、その脈拍(パルス)はまだ弱く、約束を守り、コミットメントを迅速な行動に移すことによってのみ、1.5℃目標は生き残ることができる。COP26を成功させるために協力してくれたUNFCCC事務局に感謝します。」と声明した。

COP26に参加した政府首脳と代表団は、世界が直面する気候危機の深刻さを認識し、また、世界が直面するこの課題に取り組む途(path)を切り開くという歴史的責任を負う必要性を強く認識した。彼らは、実行する必要がある作業を明確に認識し、それを達成するためのより強固で効果的な手段、そしてあらゆる分野で気候行動を促進し、より迅速に行うというコミットメントを高めてグラスゴーを離れる。

以上がプレスリリースの概要です。今回のCOPの成果は、一部の環境活動家からは強く批判されていますが、森林やメタン、EV、石炭をはじめとする様々なイニシアチブが合意され、2℃目標達成の目途が立ったこと、パリ協定のルールブックが合意され、パリ協定の完全実施が可能になったこと等、大きな成果が挙げられたと言えるのではないかと思います。
他方、1.5℃目標達成には更なる努力が必要であることも明確になり、次回COPまでに更なるコミットメントの強化が求められるとの宿題も明確化しました。
気候変動教育に関しては、ほとんどメディアからは注目されませんでしたが、気候に関するエンパワーメント行動(Action for Climate Empowerment: ACE)グラスゴー活動計画が策定され、特に若者の参加・貢献の重要性が合意文書に明記されたことは、重要な進展であったと言えると思います。

【対象】
気候変動問題、特に気候変動教育に関心を有する全ての者(学校教員、研究者、企業、市民社会組織 等)
【資料】
【問合せ先】
Alexander Saier, Chief, Communications and Knowledge
E-mail: asaier(at)unfccc.int