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【開催報告】第11回世界都市フォーラム(WUF11)
【情報源】
UN Habitat websirte, Earth Negotiations Bulletin etc.
【名称】
【開催報告】第11回世界都市フォーラム(WUF11)
【開催日(期間)】
2022年6月26~30日
【主催者・協力者】
国連人間居住計画(Habitat)、ポーランド開発基金・地域政策省、カトヴィツェ市役所共催
【開催地(開催方法)】
ポーランドのカトヴィツェ
【結果概要】

世界都市フォーラム(WUF)は、持続可能な都市化に関する世界有数の会議。急速な都市化とそれがコミュニティ、都市、経済、気候変動、政策に与える影響という、今日世界が直面している最も差し迫った問題の1つを検討するために、2001年に国連によって設立された。最初のWUFは2002年にケニアのナイロビで開催され、それ以来世界中で開催されている。WUF11は、国連人間居住計画(Habitat)、ポーランド開発基金・地域政策省、カトヴィツェ市役所が共催してポーランドのカトヴィツェで開かれた。WUF11には、世界155カ国から17,003人が参加した。また、民間セクターから700人のスピーカーが参加する400ものイベントが行われた。

WUF11では、開会式、閉会式、対話セッション、円卓会議など一連のイベントがHabitat、ポーランド政府、パートナーにより開催され、より良い都市の未来に向けて都市を変革するための共有可能なソリューションへの道筋を特定した。それらの中には、SDGsインアクション、ONE UN、都市からの声、ネットワーキング、トレーニング、都市図書館の6つのカテゴリーのパートナー主導のイベントが含まれていた。

6月30日の閉会式で、国連ハビタット総会議長のマーサ・デルガドは、以下の内容を含むWUF11 DeclarACTIONを発表した。
• 持続可能な開発、気候変動対策、平和構築を加速するためのロードマップとして新都市アジェンダ(New Urban Agenda: NUA)の実施を支援するための、より国際的な共同行動を求める。
• SDGsに向けた進展の欠如に対する懸念を表明する。
• 漸進主義から都市環境の根本的な変化への移行を促す。
• ますます差し迫った都市危機に焦点を当てる必要性を強調する。
• 文化が都市の課題に対処する上で不可欠な部分であることを確認する。
• トランスフォーマティブ・アクションの一環としてのアクセシビリティとユニバーサル・デザインを強調する。
それらの成果は、2024年1月にエジプトのカイロで開かれる第12回世界都市フォーラムに向けた一連の行動宣言に盛り込まれた。

マイナム・モハド・シャリフ国連人間居住計画事務局長は、「気候緊急事態、パンデミック、住宅危機、暴力、紛争は全ての都市に収斂する。より良い都市の未来に向けて変革したいのであれば、都市の危機に一層立ち向かう必要がある。備えをしなければ言い訳もできない。」と指摘した。2030年のSDGsの目標を達成する時間はあまり残されておらず、SDGsの達成に向けた新都市アジェンダ(NUA)の実施期間は、あと7.5年、90ヵ月、2,742日しか残されておらず、今こそ行動を起こさねばならないと強調した。彼女はまた、今年の世界人間居住の日の式典は10月3日にトルコのベルキセルで行われると発表しました。

【対象】
SDGs、特にiSDGs11②関心を有する全ての者:研究者、教員、市民社会団体等
【報告資料】
【問合せ先】