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この会議は、環境を初めて差し迫った地球規模の課題とした1972年の国連人間環境会議から50年を記念するものであった。ストックホルム会議から50年が経った今、世界は気候変動、汚染と廃棄物、自然と生物多様性の損失という三重の惑星規模の危機に直面している。COVID-19で世界が明確に見てきたように、それらの三重苦は人間の健康、繁栄、平等、平和を、そして持続可能な開発目標(SDGs)の達成を脅かしている。アントニオ・グテーレス国連事務総長は、この三重の危機を「事態を好転させるための緊急かつ全面的な努力」を必要とする「私たちの最大の脅威」と表現した。
ストックホルム+50は、スウェーデンがケニアの支援を受けて開催した。会議のテーマは、「全ての人の繁栄向けた健全な地球 - 私たちの責任と機会」であった。会議は、地球を保護し、COVID-19パンデミックからの持続可能な回復を含む持続可能で包括的な開発に貢献するための経験とイニシアチブを共有するすべての参加者に開かれた。
会議は、オープニングセグメント、4つの全体会議と3つのリーダーシップ対話、およびクロージングセグメントで構成された。4つの全体会議では、首脳たちは、2030アジェンダと持続可能な開発目標の実施を加速するための大胆な環境行動を呼びかけた。3つのリーダーシップ対話、いくつかの若者主導のセッションを含む数百のサイドイベント、ウェビナー、会議に先立ち開かれた一連の地域的なマルチステークホルダー協議等により、世界中の何千人もの人々が議論に参加し、意見を述べることができた。
会議の成果は、共同議長であるスウェーデンとケニアによる全体会議での最終発言(final remarks)として取りまとめられた。最終発言で求めた10の勧告のポイントは以下の通りである。
1. 人間の福祉(well-being)を、健全な惑星と全ての人の反映の中心に据える。、
2. 清潔、健康で持続可能な環境という権利を認識し、実施する。
3. 私たちの現在の経済が健全な地球に貢献するようなシステムワイドな変化を実現する。
4. 健全な地球に向けた既存のコミットに関する各国の取り組みを強化する。
5. パブリック、プライベートな資金のフローを整序する。
6. 食料、エネルギー、水、ビル及び建設業、製造業、交通のようなインパクトが大きな部門のシステムワイドな変更を加速する。
7. 協力と連帯を強化するような信頼関係を再構築する。
8. 多国間システムを再強化し、再び活力を与える。
9. 健全な政策決定に向けて野コーナーストーンとして、世代間の責任を再認識する。
10. ストックホルム+50の成果をさらに推進する。
最終発言(原文)はこちら
- 環境省報道資料
- プレスリリース
- Meeting programme
- 議長から全体会議への最終発言Presidents´ Final Remarks to Plenary
- 「ストックホルム+50:より良い未来へのカギを開ける。」tockholm+50: Unlocking a Better Future
(ストックホルム環境研究所(SEI)とエネルギー・環境と水に関する協議会(CEEW)が最新の科学的知見を不も得て作成した報告書) - Full report
- 「公正で持続可能な未来に向けた若者のビジョンを描く」Charting a Youth Vision for a Just and Sustainable Future