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国連ハイレベル政治フォーラム2022

2022年7月5日～7日、および7月11日～7月15日

国連

ニューヨーク国連本部

2022年の国連ハイレベル政治フォーラム（HLPF2022）は、経済社会理事会(ECOSOC)の下で、7月5日～7日、および7月11日～7月15日の日程で 開催された。7月13日～15日には、閣僚セグメントが開かれ、140以上の国から閣僚級の参加が得られた。
HLPF2022のテーマは、「持続可能な開発のための2030アジェンダの完全な実施を進めながら、コロナウイルス病(COVID-19)からより良いものを取り戻す 」こと。世界的な危機が続き、COVID-19からの回復に苦戦する中、HLPFは、復興政策がパンデミックによるSDGsへの悪影響を逆転させ、各国を2030アジェンダのビジョンを実現する道に導く方法について検討した。HLPFはまた、質の高い教育に関する持続可能な開発目標（SDG）4、ジェンダー平等に関するSDG5、海の生き物に関するSDG14、陸の生き物に関するSDGs15、および目標のためのパートナーシップに関するSDGs17を詳細にレビューした。すべての持続可能な開発目標におけるCOVID-19パンデミックのさまざまな影響と、目標の統合、不可分性、相互に関連する性質を考慮に入れた。また、44カ国が、2022年HLPFにおいて、持続可能な開発のための2030アジェンダの実施について自発的な国内レビュー(VNR)を実施した。273のサイドイベント、18のVNRラボ、ポップアップコンサートなどのスペシャルイベント、展示会などのHLPFに関連するイベントが、 HLPF2022の周辺で開催された。HLPFは、そのセッションの成果として142パラグラフからなる閣僚宣言を採択した。宣言をCOVID-19パンデミックからの包摂的、持続可能かつ強靭な回復のための青写真として認識し、持続可能な開発のための行動の10年を加速し、 誰も置き去りにしないことを再確認した。閣僚宣言は、極度の貧困を含むあらゆる形態と次元の貧困を根絶することが最大の世界的課題である」ことを再確認し、また、世界の食料安全保障を達成することの重要性、平和なくして持続可能な開発はなく、持続可能な開発なくして平和はあり得ないことなどを確認している。さらに、閣僚宣言には、2030アジェンダに対するCOVID-19の影響、SDGs、詳細なレビュー中の目標、VNRs、その他の優先課題、今後のロードマップに向けた進捗を加速しながら、よりよく回復するための行動に関するセクションが含まれている。

SDGs4については、閣僚宣言ではパラ30～パラ37で扱われている。COVID-19パンデミックによる学校への影響に懸念を表明し、特に、女児や障害児等抑圧された人たちに対する不公正の拡大、デジタル・デバイドの進展に深刻な懸念を表明している。また、教育を受ける権利は基本的人権であり、各国に対しパリ宣言に基づき教育予算の拡充を求めている。 災害による教育への影響の軽減を求め、パラ34ではESD、生涯学習の重要性について言及し、特に女児が取り残されないような配慮を求めている。また、デジタルテクノロジーの推進、2021年の教育の未来に関するパリ宣言を想起し、今秋の教育の変革サミットへの期待を表明している。

公共セクター、企業、NPO・NGO、市民、教育者、研究者を含め、持続可能な開発、SDGs、ESDに関心を有する全ての者

国連事務総長によるSDGs進捗報告
閣僚宣言