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ESD-Net 2030の開始式典 【開催報告】
【情報源】
UNESCO website etc.
【名称】
ESD-Net 2030の開始式典
【開催日(期間)】
2022年10月4日
【主催者・協力者】
UNESCO
【開催地(開催方法)】
オンライン開催
【結果概要】

ESD for 2030 Roadmapで行われることとされていたESD for 2030 Global Network (ESD-Net)が2022年10月4日に設立され、その開始式典がオンラインで行われた。日本からも数人がこのオンライン・ウェビナーに参加していた。

Jun Morohashi氏の司会のもと、UNESCOのCecilia Barbieri地球市民及び平和教育部長、文部科学省白井 俊国際統括官付国際戦略企画官による開会挨拶が行われた。
・Barbieri課長は、気候変動危機をはじめとする地球規模の危機に言及し、昨年採択されたベルリン宣言で各国によるイニシアチブが強調されている点を指摘、Roadmapに基づき新たな地球規模のESDパートナーによるネットワークが立ち上げられたと表明するとともに、そのための日本からの貢献に謝意を表した。
・白井国際戦略企画官は、SDGs達成に向けたESDの重要性を強調するとともに、若者の意識が高まっていると評価し、来年日本で開催予定のESD-Netの会議で会えることを楽しみにしていると締めくくった。

 

その後、UNESCOによるESD-Netの紹介が行われた。
・グローバル・ネットワークに加え、国内のESDネットワーク、地域(region)レベルのESDネットワークが考えられる。
・高等教育機関の役割が重要。
・Linked In、Facebook等のコミュニケーション手段を用意している。
・2022/2023から2年ごとのサイクルで活動を行う。2023年に日本で2022/2023サイクルを総括する会議を開催する。
・ESD-Netに期待される機能は、①知識の共有(2年ごとの会議、ウェビナー、対話型ワークショップ等)、②調査・分析、③コミュニケーションとアドボカシー、④モニタリング・評価。
・当面、特に気候変動教育と防災・減災教育が重要。
参考:Climate science literacy in Asia and the Pacific
・新たにウェブサイトを立ち上げたので訪問して欲しい。

 

引き続いてセッション1、セッション2が行われた。
セッション1:ESD for 2030カントリー・イニシアチブ
・冒頭UNESCOからの説明が行われた。
・国内のマルチステークホルダーによるネットワークが重要。政府だけでなく、多様なスタークホルダーを巻き込んで欲しい。
・ESDとのラベルがついていなくてもESD活動をしているステークホルダーもいるので、仲間に入れて欲しい。
・カントリー・イニシアチブ報告用のテンプレートを準備している。・続いてザンビア、St. Kitts and Navis(カリブ海の島)、ドイツ、オマーン、ラオス(ビデオ・メッセージ)からの発表が行われた。
・最後に、マルチステークホルダー・プロセス、柔軟性(flexibility)、オーナーシップがカントリー・イニシアチブのキーワードであると総括された。
セッション2:ESD教育手法における双方向のアプローチ(interactive approach)
・持続可能な開発における文化の重要性に関する2つの基調講演の後、4つの分科会に分かれた議論が行われた。
1. 文化の位置(cultural space)英語、フランス語、スペイン語
2. 創造から学びへ(create to educate)スペイン語のみ
3. 他者を教えるための自らの学び(educate yourself tp educate others)英語のみ
4. 全ての職業は気候に関する職業(every job is a climate job)フランス語のみ

【対象】
ESDの国際的展開に関心を有する研究者、教育者、自治体、NPO・NGO関係者
【報告資料】
【問合せ先】
UNESCO Education