MECCEプロジェクトが実施しているケーススタディは、個々のケーススタディを通じてローカルに、そして資金提供を受けたすべてのケーススタディのクロスケース分析を通じてグローバルに、質の高い「気候変動コミュニケーションと教育(CCE)」の理解を深めることに貢献する。この知識は、世界中の政策立案者、実務家、研究者と共有される。
採択されたケーススタディには、MECCEプロジェクトによって10,000ドルの資金が提供される。地域ハブ・ネットワークを通じて行われた提案募集を審査することにより採択プロジェクトが決定される。2022年から2024年の間に、革新的なCCEのケーススタディについて最大30件まで資金提供し、各ケーススタディに対し、さらにグローバルなクロスケース分析に参加するよう求める。
2022年のケーススタディ提案募集には 、46カ国から166件の応募があった。このうち、適格とみなされた提案を22人のMECCEプロジェクト地域ハブメンバーが審査し、43の候補提案に絞り込んた。この絞り込んだ提案をMECCEプロジェクト運営評議会がさらに審議し、採択プロジェクトを決定した。採択されたケーススタディは、12か月をかけて、レポートとマルチメディアパッケージがMECCEと共有される。
現在採択されているケーススタディは以下の通りである。
https://mecce.ca/funded-case-studies/
●学校全体のアプローチ:ブエノスアイレス州マルチキータの小学校の全校的な気候変動教育(アルゼンチン)
●気候とエネルギーに関する対話を変える(カナダ)
●レジリエントな移行ビジネス:革新的な大学院での研究証明書プログラム(フランス)
●感情、気候変動と教室:正月講教員のための教材(フランス)
●農村部の女性による気候行動としての乾期の園芸(ガーナ)
●都市と気候変動:都市管理と適応に関する知識、適性と実践(ホンジュラス)
●コミュニティ・ラジオ局:放送を通じた持続可能な農業(インド)
●より安全な海岸線のために働くジャーナリストの若者(インド)
●森林コミュニティの若者と気候変動適応策:MTsPAKISの体験(インドネシア)
●脆弱なコミュニティと気候変動コミュニケーション・教育(パプア・ニューギニア)
●グローバルな挑戦、地域での物語:気候変動コミュニケーションにおいて物語が果たす役割の探究(南アフリカ)
●気候変動教育を「見る」:視覚障害者を含む参加型アプローチ(チュニジア)
[参考]地域ハブ共同議長
アフリカ : ルートヴィヒ・チャニャウ、シドニー・ムハンギ(ロードス大学)
アメリカ大陸: オーレン・ピズモニー=レヴィ(コロンビア大学)、ジョー・ヘンダーソン(ポール・スミス・カレッジ)
オーストラレーシア: カルティケヤ・サラバイ(環境教育センター)
カナダ : マージョリー・シェパード(環境と気候変動カナダ)、エレン・フィールド(レイクヘッド大学)
ヨーロッパ : プラモド・シャルマ(環境教育財団)、ステファン・ベングトソン(ウプサラ大学)
運営評議会メンバー
組織代表:アンバー・ウェッブ (SDSN), ダニエル・シェイファー (FEE), ディルク・ヘイステッド (IEA)
学術代表者:マーシャ・マッケンジー (USask/UMelbourne), アーロン・ベナヴォット (UAlbany), ハイラ・ロッツ=シシトカ (ロードス島)
Monitoring and Evaluating Climate Communication and Education (MECCE) Project
Sustainability and Education Policy Network (SEPN)
Sustainability Education Research Institute (SERI), University of Saskatchewan