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パレスチナ・ガザ地区への人道支援物資に関する国連機関の共同声明
【情報源】
UNFPA情報
【名称】
パレスチナ・ガザ地区への人道支援物資に関する国連機関の共同声明
【形態・形式】
報道発表
【背景・目的】
日々痛ましいニュースが報道されているパレスチナ・ガザ地区の人道支援に関し、国連開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、ユニセフ(UNICEF)、国連食糧人口基金(UNFPA)、世界保健機関(WHO)が2023年10月21日に共同声明を発表しました。
【概要】

共同声明の概要は以下の通りです。この悲惨な問題の改善に向けて、私たち一人ひとりが声をあげ続けることが必要ではないかと思います。

<共同声明の概要>
国連とエジプト赤新月社(Red Crescent:赤十字社のイスラム教国での組織)からの命を救う人道支援物資の最初の、しかし限定的な輸送が10月21日、ラファ交差点を通過して20台のトラックでガザに入りました。
それにより、水、食料、医薬品、燃料、その他の必需品から切り離された数十万人の民間人の一部、主に女性と子供に緊急に必要なライフラインを提供します。しかし、それはほんの小さな始まりであり、十分ではありません。ガザでは160万人以上の人々が人道支援を切実に必要としています。子供、妊娠中の女性、高齢者は依然として最も脆弱です。ガザの人口のほぼ半分は子供です。
ガザでは、避難所、医療施設、水、衛生設備、電気システムなど、ほぼ2週間の絶え間ない爆撃で非常に多くの民間インフラが損傷または破壊されているため、病気の発生と医療能力の欠如により死亡率が急上昇するまでの時間がなくなっています。
病院は死傷者であふれています。民間人は、必需品へのアクセスにおいて山積する課題に直面しています。医療施設はもはや燃料を持っておらず、地元で確保した少量の燃料で稼働しています。これらは翌日かそこらでなくなると予想されます。ガザでの水の生産能力は通常レベルの5%です。事前に配置された人道支援物資はすでに使い果たされています。脆弱な人々は最大の危険にさらされており、子どもたちは驚くべき速度で死亡し、保護、食料、水、医療を受ける権利を否定されています。
パレスチナの人口のほぼ3分の1は、ガザでのこの紛争の前に食料不安に陥っていました。今日、店の在庫はほぼ使い果たされ、パン屋は閉店し、何万人もの人々が家を追われ、料理や安全な食品の購入ができなくなっています。
私たちは,人道的停戦と,人道支援関係者が困窮している民間人に手を差し伸べ,命を救い、更なる苦痛を防ぐことを可能にするため、ガザ全域における即時かつ無制限の人道的アクセスを求めます。人道支援の流れは大規模かつ持続的であり、すべてのガザの人が尊厳を維持できるようにしなければいけません。
私たちは、ガザの人々への必要不可欠なサービスを可能にするために必要な水、食料、保健(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスを含む)及び燃料への安全かつ持続的なアクセスを求めます。
私たちは、医療施設を含むガザにおける全ての民間人及び民間インフラの保護を求めます。
私たちは、他者への奉仕のために命を危険にさらしているガザの人道支援従事者の保護を求めます。
そして、医師たちを含む私たちは、すべての当事者による国際人道法の最大限の尊重を求めます。
ガザは、最近の敵対行為の前においても絶望的な人道的状況でした。今は、壊滅的です。世界は、この人道的問題にもっと取り組まなければなりません。

【対象】
SDGsに関心を有する全ての者
【問合せ先】
media@unfpa.org