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世界経済情勢と展望(WESP)2024レポート
【情報源】
UN DESA website
【名称】
世界経済情勢と展望(WESP)2024レポート
【形態・形式】
文書
【著者・講演者または発行者】
国連経済社会局(UN DESA)
【発行/公表時期】
2024年1月3日
【背景・目的】

2024年1月3日に国連経済社会局による「世界経済情勢と展望(WESP)2024レポート」が公表されました。

定期的に毎年公表されるこの報告書によれば、2023年の世界経済の成長は予想を上回り、いくつかの主要国が目覚ましい回復力を示しましたが、地政学的な緊張がくすぶり、異常気象の激しさと頻度が高まっているため、根本的なリスクと脆弱性が高まっています。さらに、金融環境のタイト化は、世界貿易や鉱工業生産に対するリスクも増大させています。

【概要】

報告書のポイントは以下の通りです。

● 経済成長の減速: 世界経済の成長率は、2023年の推定2.7%から2024年には2.4%に減速すると予測されています。これは、パンデミック前の成長率3.0%を下回る水準です。
● 成長を阻害する要因: 強まる地政学的緊張、低迷する国際貿易、高い借入コスト、高水準の公的債務、低迷する投資などが、世界経済の成長に重大な課題をもたらしています。
● インフレーションと雇用の回復: 世界のインフレ率は、2023年の推定5.7%から2024年には3.9%に低下すると見込まれていますが、多くの国では物価圧力が高止まりしています。また、雇用の回復は先進国と途上国で不均衡であり、特に西アジアやアフリカでは失業率がパンデミック前の水準に戻っていません。
● 国際協力の必要性: 政府は財政引き締めを避け、金融環境が厳しくなる中で成長を刺激するために財政支出を拡大する必要があります。また、債務危機を回避し、途上国に十分な資金を提供するために、強力で効果的な国際協力の取組が緊急に必要です。さらに、気候変動対策のためのグローバルな気候資金を大幅に増やすことが重要です。

【対象】
国際情勢やSDGsに関心を有する研究者、NPO・NGO、行政官等
【入手方法・価格】
こちらからダウンロードができます。
【問合せ先】
Sharon Birch, UN Department of Global Communications, birchs@un.org
Leah Kennedy, UN Department of Economic and Social Affairs, kennedy1@un.org