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未来に力を与える:モザンビークにおける気候変動教育に関する子どもたちの声と行動

発表日:2025年7月7日

モザンビークにおける気候変動教育に関する子どもたちの声と行動は未来に力を与える。

■ 概要
● モザンビークは気候変動の影響を最も受けやすい国の一つで、長い海岸線、農業への依存、そして高い貧困率により、海面上昇、熱帯暴風雨、そして環境ショックといった様々な脅威に特に晒されている。

● モザンビークのほとんどの教育システムにおいては、気候変動は(そもそも教えられているとしても)トップダウン型のアプローチで教えられており、子どもたちが持ち寄る現実、アイデア、知識にほとんど触れる余地があまりないのが現状。

● ノッティンガム大学による研究プロジェクト「未来に力を与える:モザンビークの気候変動教育に関する子どもたちの声と行動」は、モザンビークの子どもたちを気候教育の中心に据え、情報の受け手としてだけでなく、知識、戦略、ストーリーテリングの積極的な共同創造者として位置付けている。

● 本プロジェクトは、モザンビークのさまざまな地域(モザンビーク、ナンプラ、テテ)の子どもたち、教師、コミュニティと協力して、次の活動を実施している。
①地域に密着した気候教育リソースを共同で作成する。
②絵を描いたり、物語を語ったり、ラジオ制作などの参加型ツールを使用する。
③子どもたちの経験やアイデアを地域全体の会話に変える。
④政策立案者と調査結果を共有し、将来の教育戦略に役立てる。

● また、本プロジェクトは、モザンビークと英国の研究者、教育者、そして若者のファシリテーターで構成されており、若者との知識共創の取り組みから、エレナ・コロンナの参加型手法、そしてマプト、ナンプラ、テテのCoMeDiaのパートナーが主導する地域コミュニティへの深い関与に至るまで、プロジェクトのあらゆる側面が、地域知識と共有学習に根ざしている。

 

【出典】
University of Nottingham
https://www.nottingham.ac.uk/cce-mozambique/blog/2025/why-this-matters.aspx