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米国:気候変動教育を支えるコミュニティづくり

サステナブル・フューチャーズ・センターが主催する第3回サマー・インスティテュートに高校教員がTCに集結

発表日:2025年8月20日

出典:Teachers College -Columbia University-

■ 概要

● 気候変動による猛暑や洪水などの危機が深刻化する中、ニューヨーク市の高校教員45名がティーチャーズ・カレッジに集まり、「2025年サマー・インスティテュート:NYC公立学校における気候教育の統合」が開催され、教育者・生徒・市民が気候変動を理解し適応するための方法を探った。

● このプログラムはサステナブル・フューチャーズ・センター、コロンビア大学LEAP(Learning the Earth with Artificial Intelligence and Physics)センター、ニューヨーク州のエネルギー・持続可能性局の連携によって進められ、2021年に米国国立科学財団(NSF)から2,500万ドルの助成を受けて設立され、今年は小中高校教員を対象とする4年間のプロジェクトにおける3年目のプログラム。

● 科学だけでなく英語、数学、社会科など多様な教科の教員が参加し、それぞれの専門分野から気候変動教育を取り入れる学際的アプローチを学び、現実世界の課題に即した授業計画の工夫が進められた。

● ベイリー学長は歓迎の挨拶で、学校・教員・生徒・地域社会が気候変動と持続可能性の課題解決に果たす役割とその学習共同体の存在を強調し、新たに「教育における持続可能性」をテーマとしたオンライン修士課程を創設することを発表した。この先駆的なプログラムは2025年9月に出願受付を開始する予定。

● サマー・インスティテュートの中心的な目標の一つは、教育者が自信をもって気候変動を教えられるようにすること。教員同士のネットワーク形成を重視し、かつNYCPSユース・リーダーシップ評議会の学生活動家3名を招いた議論も行われ、生徒の声が教師の実践を促し、気候変動をカリキュラムに統合する動きを加速させることが示された。

【出典】
https://www.tc.columbia.edu/articles/2025/august/building-community-to-support-climate-change-education/