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UNICEFとWild Horizonsが気候変動に強い学校建設で提携

発表日:2025年10月29日

■ 概要
● ユニセフ・ジンバブエとワイルド・ホライズンズ(Wild Horizons)は覚書(MOU)に署名し、ビクトリアの滝周辺の学校に気候変動に強いソリューションを導入する提携を開始。
この提携は、太陽光発電によるマルチセクター型水システムをMkhosana Adventist、Ndlovu、Sizindaの3校で実施。このシステムは、教育、健康、栄養、雇用の各分野に直接的な利益をもたらすとされる。

● ビクトリアの滝周辺の学校は、水不足、気候変動、脆弱なインフラに関連する複数の課題に直面。
再生可能エネルギーを活用した水システムを導入することで、子どもたちは清潔な水を利用できるようになり、衛生状態や月経衛生管理が改善し、特に女児の欠席が減少する。
また、Ndlovuの産科病棟を含む近くの医療施設への水接続が改善され、母子保健の成果が向上する。

● 太陽光発電による水システムで灌漑される学校の庭園は、食料安全保障を強化し、「気候スマート農業」を促進。
これにより、生徒たちはレジリエンス(回復力)に関する実用的な知識を身につける。
さらに、ワイルド・ホライズンズが太陽光および水技術に関する訓練を提供することで、若者の雇用経路が創出され、持続可能な生計のためのスキルが提供される。

● ユニセフ・ジンバブエの代表者によると、この提携は、ビジネスと開発が協力して持続可能なソリューションを生み出す強力な例であり、ジンバブエ全土に拡大可能な気候レジリエンスのモデルを構築する。
ワイルド・ホライズンズのCEOは、この提携が「より健康な学校、より強力な家族、そしてより環境に優しい未来」を確実にするものであり、地域社会へのコミットメントを拡大するものだと述べた。

● このイニシアチブは、初等・中等教育省の「Clean Green Zimbabwe Initiative」を支援し、国の気候適応アジェンダに貢献する。
また、8か国にまたがり4,100万人以上に影響を与えるザンベジ川流域の地域イニシアチブとも連携。
このモデルが成功すれば、ワイルド・ホライズンズがすでに支援している44校への拡大や、他の州での複製が可能であり、ユニセフの進行中の協働プロジェクトを補完することになる。

【出典】UNICEF Zimbabwe
https://www.unicef.org/zimbabwe/press-releases/unicef-zimbabwe-and-wild-horizons-partner-build-climate-resilient-schools-victoria