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EU:幼稚園から気候教育を義務化

発表日:2025年11月25日

■ 概要
● 欧州連合(EU)の27の加盟国すべてにおいて、幼稚園から高校卒業までの気候教育が、EUの2025年気候計画に組み込まれるという新しい決定が下された。生徒たちは、気候科学、地域への影響、および職業スキルが、気候危機に対するEUの公式対応としてどのように結びついているかを学ぶことになる。
● 子供達は排出量を削減したり生態系を保護したりする職業で役立つグリーン・スキルを身につけることが期待されている。LinkedInの調査によると、2022年から2023年にかけて、少なくとも一つのグリーン・スキルを持つ労働者の割合は12.3%増加したが、そのスキルを求める求人広告は22.4%増加しており、企業が学校や研修システムが生み出すよりも多くの気候リテラシーを持つ労働者を求めていることが示されている。
● 気候変動教育が義務化されると、教員養成大学や専門能力開発コースでは、気候科学、地域への影響、そして不安を生じさせずに難しいトピックを議論する方法に関する新しいモジュールが必要になる可能性がある。幼い子供向けの授業では、地球の日などの単発のイベントとしてではなく、地域の天気、食料、エネルギー使用と単純な気候のアイデアを結びつけることになる可能性がある。
● 気候変動教育を国家計画に組み込むことは最初の一歩に過ぎず、政府は現在、教員研修、更新された学習教材、安全な建物、および学校システムへの長期的な支援のために予算を計上する必要がある。市民社会団体、教員組合、およびユースネットワークは、COP30の交渉担当者に対し、これらの約束を学校への実際の資金提供と一致させるよう求めている。

【出典:earth.com】
https://www.earth.com/news/dozens-of-countries-now-require-climate-education-beginning-in-kindergarten/