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ESDをカリキュラムに統合するうえでのガイドラインと行動計画の役割

【発表日】2025年7月3日

出典:UNESCO MGIEP(マハトマ・ガンジー教育平和・持続可能な開発研究所)

■ 概要
● 地球規模の三重の危機(気候変動、生物多様性の喪失、そして汚染)に直面する世界において、これらの危機に対応するために必要な知識、スキル、そして資質を学習者に身につけさせる教育システムの必要性がかつてないほど高まっている。

● SDG 4.7の達成には、政策、カリキュラム、教育法、評価、そして学校文化を含む包括的なシステムアプローチが必要。インドの国家教育政策(NEP)2020は、SDG 4.7の目標と深く共鳴しており、持続可能な開発、グローバル市民権、そして包摂的な価値観を促進する教育を促進するという共通のコミットメントを反映している。

● 2023年に国立教育研究訓練評議会(NCERT)が実施したインドの州におけるSDG 4.7の状況に関する研究では、持続可能な開発のための教育(ESD)と地球市民教育(
GCED)をカリキュラム教材に組み込み、変革的な教育法を活用し、学習者の能力とスキルを構築するための評価慣行を改革する必要性が強調された。

● NCERTガイドラインは、政策立案者、カリキュラム開発者、教師、教員養成者、教育行政担当者、評価専門家など、多様な関係者に明確な戦略を提供し、教育の体系的な変革を可能にするとされる。これらの関係者それぞれのための行動計画は、ESDとGCEDをカリキュラムに統合し、実施するために必要な取り組みの方向性を示している。

● これらのガイドラインを実践に移すため、NCERTは全国の様々な州でワークショップを開始。これらのワークショップは、ESDとGCEDの実施に必要なツールと戦略を関係者に提供することを目的として設計されており、参加型セッション、戦略レビュー、実践活動、共同計画、そして州固有の行動計画の策定が行わる。各州で開催されているワークショップは、関係者が集い、それぞれの地域の状況に合わせた行動計画を共同で作成する、協働の拠点としても機能している。

【出典】

インド:次世代をエンパワーする〜持続可能な開発のための教育(ESD)をカリキュラムに統合するうえでのガイドラインと行動計画の役割〜

Empowering Future Generations: Integrating Education for Sustainable Development into the Curriculum