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生きている地球レポート2024 – 自然は危機に瀕している –
【情報源】
WWF ジャパン
【名称】
『生きている地球レポート2024(Living Planet Report: LPR)』
             
【形態・形式】
文書
【記事のポイント】
自然の損失と気候変動という2つの連鎖した危機は、野生生物と生態系を極限まで追い詰めています。『生きている地球レポート2024』は、世界が、地球の生命維持システムの存続を脅かして、社会の不安定化を招くような危険な転換点(ティッピング・ポイント)に直面していることに警鐘を鳴らしています。今後5年間にとる決断と行動が、地球上の生命の未来にとって、極めて重要です。『生きている地球レポート2024』は、国立公園等の保護区や保全上重要な地域に対する政策など自然環境保全のあり方、食料システム、エネルギーシステム、金融システムの4つの分野での変革の必要性を訴えています。
【発行/公表時期】
2024年10月10日
【生きている地球レポート(LPR)とは】

    WWFの『生きている地球レポート(Living Planet Report: LPR)』は、地球の生物多様性の豊かさと健全性に、どのような傾向がみられるのかをまとめた報告書です。

今回で15回目となりますが、自然界の現状を科学的知見に基づいてまとめており、対象の野生生物種の個体群を分析した「生きている地球指数(Living Planet Index: LPI)」も含まれます。

今回の報告書では、1970年から2020年までのわずか50年の間に、LPIで73%減少した深刻な現状が明らかになりました。

「生きている地球指数(LPI)」は、野生生物の絶滅危機の増大や、健全な生態系の劣化の可能性について、早期に警鐘を鳴らす指標となります。生態系は回復力を失うと、さらに攪乱の影響を受けやすくなります。本報告書は、自然の損失と気候変動という2つの危機が、いかに地球を危険かつ不可逆的な転換点(ティッピング・ポイント)に近づけているかを検証しています。

『生きている地球レポート2024』は、2030年までに自然、気候ならびに持続可能な開発に関する世界目標を達成することの重要性と、自然環境の保全とエネルギー、食料、金融システムを変革する4つの提言を示しています。そして今後5年間が、地球上の生命の未来にとって極めて重要であると警告しています。まだ希望はあります。いま行動すれば、生きている地球(living planet)を取り戻すことが出来るのです。

【関連サイト】
 上記内容はWWFインターナショナル発行の「LIVING PLANET REPORT 2024 – A system in peril MEDIA SUMMARY」の日本語訳です。詳細については、WWFインターナショナルのウェブサイトをご覧ください。
【関連資料】