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【世界野生生物の日とは】
本日3月3日は、「世界野生生物の日(World Wildlife Day)」です。
これは、1973年のこの日、 「ワシントン条約」が採択されたことを受け、2013年に国連が定めた記念日です。
「ワシントン条約」は、野生動植物の国際取引を規制し、過剰な取引や密輸を防ぐための条約で、取引目的の密猟などを抑える要にもなっています。
【野生生物の置かれている現状とは】
今日、世界中にいる多くの野生生物の生息数が減ってきています。
その原因は、密猟や過剰な捕獲、生息環境の破壊、そして外来生物の影響と言われてきました。更に、近年では「気候変動」による影響も野生生物の生息数を減らす大きな要因とされています。
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストによると、現在、絶滅の危機にある世界の野生生物のうち、気候変動の影響を受けている種の数は、実に6,754種。
21世紀が始まった時点では、気候変動の影響を受けている種の数は限りなくゼロでしたから、この20年あまりの間に、気候変動が野生生物の命を奪っている危機として深刻化してきたことがわかります。
【わたしたちにできることとは】
気候変動の影響を受けている野生生物を守る為に、従来通りの密猟や乱獲を防ぎ、生息地の森や海を守ることだけでなく、気候変動を食い止める活動も大事な要素となります。
国連では、
①官民のリソースを動員して野生生物と生息地を保全すること
②資金拠出のコミットメントを履行して生物多様性が最も危険にさらされている脆弱な国々を支援すること
③債務問題や気候ショックに伴う財政圧力を軽減すること
④グリーンボンドやブルーボンドなどの革新的なソリューションを開発すること
⑤国連の多次元脆弱性指数を適用して無理のない資金供給を誘導すること、そして
⑥私たちの生態系の防御の最前線にいる先住民や地域コミュニティーが公平な形で資金にアクセスできるようにすること
が必要だとしています。
わたしたち市民レベルにおいても、自分達ができることから始めていく必要があります。
例えば、日々の生活で購入する商品を選ぶ際に以下の認証商品を選ぶことも地球温暖化の抑止や生息地の森や海を守ることに繋がります。
①『レインフォレスト・アライアンス認証』商品を利用する
森林の保護、労働者の人権尊重、気候危機への対応など持続可能な農業の推進に対する審査をクリアした商品であることを意味します。
具体的商品例:コーヒー
②『MSC認証』商品を利用する
MSC認証は持続可能な漁業が行われているかどうかを審査する制度で、MSC認証ラベルが貼られている水産物はその審査をクリアした水産物であるということを意味します。
MSC認証ラベルは海のエコラベルとも呼ばれており、水産資源と環境に配慮し、持続可能な漁業によって獲られた天然の水産物のみに付いているラベルです。
具体的商品例:スーパーで販売されている魚介類
③『FSC認証』商品を利用する
FSC認証は、環境、社会、経済の便益に適い、生物多様性や地域社会や先住民族、労働者の権利を守ることを目的として適切に管理された森林でできた木材・製品であるということを意味します。FSC認証ラベルは森のエコラベルとも呼ばれており、森林資源と環境に配慮し、適切に管理された持続可能な林業によって得られた木材製品のみに付いているラベルです。
具体的商品例:ノート
「Think Globally、 Act Locally」の言葉のとおり、「地球規模で考え、足元から行動」していき野生生物保護に貢献していきましょう。
【情報源】
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/51675/
https://www.wwf.or.jp/staffblog/news/5556.html