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文部科学省への質問と回答
ESD推進ネットワーク2021の開催日にオンラインでいただいた質問に回答いたします
【文部科学省への質問・意見】
質問1:SDGs×学校運営というメニューがないのはなぜでしょう?学校運営が持続的でなければ校内体制からいってカリキュラム開発に進めないと思いますが。
文部科学省→令和2(2020)年から令和12(2030)年までの新たな国際的実施枠組み「持続可能な開発のための教育:SDGs実現に向けて(ESD for 2030)」において、優先行動分野の二つ目に「機関包括型アプローチ」として組織全体でESDを推進することが有効であると提言されています。その中で、学校全体としてESDに取り組むことを、ユネスコは、「ホールスクールアプローチ:Whole School Approach」と呼んでいます。これは、学校教育でのESDの学びの環境を整え、実践の質の向上と、取組の持続発展を図るためにはとても重要な視点であり、持続的な学校運営を重んじています。詳しくは「持続可能な開発のための教育(ESD)推進の手引」のP27~P30をご参照ください。学校全体が組織的にESDに取り組むことは、ひいては持続可能な学校運営に寄与すると考えております。
質問2:ゆとり教育時代とは違って、今は総合学習などの中でこういった分野の取組は先生への負荷も大きく、(それが悪いというものではなく)学校や担当教諭によってムラがはっきりと出てしまうと思います。貴重な財産である地域の活動組織などとスムーズに連携できる仕組みづくりや文科省からのフォローを、もっと強く作ってもらった方が良いのではないでしょうか?今の地球環境のつけは、まさに、今の子どもたちに、跳ね返ってくるものだと思いますので。新学習指導要領の中で、厳しい状況だとは思いますが、学校単位がもっと楽に取り組めるようによろしくお願いします。
文部科学省→組織的にESDを実施していくためには、教育課程にESDを位置づけることが欠かせません。まずは、各学校で持続可能な社会の創り手を育てるため、地域の実情に応じた課題について全教職員で議論をし、共有していくことが大切です。また、ESDの実践にあたっては、学校外の多様な主体と連携・協働することが大変重要であり、学校と学校外の多様な主体(人々や団体、機関)が目標を共有しながら連携し、教育活動に必要な人的・物的資源を活用しながら効果的に学校教育と組み合わせることで、地域の良さや課題に根ざし、「地域の文脈」に即した学びをはじめとする多くの学習効果が期待されます。地域の関係者や大学、企業、社会教育施設等との協力・連携のためには、様々なネットワークや機関の事業があります。詳しくは「持続可能な開発のための教育(ESD)推進の手引」のP31~P39をご参照ください。
質問3:来年度からのユネスコスクールのレビューについて。レビュー項目など内容について教えていただけませんか。もしくは情報の所在をお願いいたします。
A.(全国センターからの回答)2021年9月3日開催のユネスコ国内委員会第145回教育小委員会では、レビューは「今後の課題」となっていたかと思います。5年に1回程度を想定していたように記憶していますので、詳細は今後詰めるということかもしれません。
文部科学省→現在、詳細を検討している段階であり、決定次第、ユネスコスクール公式ウェブサイトにてお知らせいたしますので、お待ちいただけますと幸いです。