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ロバート・F・エングル教授は、時系列分析手法の開発により、2003年にノーベル経済科学賞を受賞しました。教授の研究貢献は特にリスク管理と金融市場行動の理解に関連するものでした。
気候変動は人類にとって最大のリスクのひとつです。この課題に直面して、政府、企業、個人は、地球と未来を守るための革新的な解決策を積極的に模索しています。エングル教授によるこの特別講義では、気候変動に関連するリスク(異常気象などの物理的リスク、再生可能エネルギーへの移行政策などの移行リスク)の本質を掘り下げ、銀行や保険、規制機関など多様なセクターへの影響を探ります。
また、気候変動と闘うためには世界規模の協力が必要であることを認識しているエングル教授は、パリ協定とそのネット・ゼロ・エミッションのコミットメントの役割についても探求します。特に、この国際協定がいかに希望の光となると同時に複雑な課題であるかに重点を置き、気候目標を達成するためには国際協調が重要であることを強調します。
本特別講演は、日本とASEAN地域の友好協力50周年を記念した「日本・ASEAN Bridges シリーズ」の一環として行われます。また本講演では、講演者に直接質問することができる質疑応答の時間を設けています。
本講演は英語で行われますが、日本語への同時通訳をご利用いただけます。
ロバート・F・エングル教授は、2003年にノーベル経済科学賞を受賞した米国の経済学者でニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス校名誉教授です。教授はリスクの評価とより正確な予測のための改良された時系列分析手法を開発し、ある時期のボラティリティと別の時期のボラティリティの関連性を検証する事を可能にしました。教授はまた、ニューヨーク大学スターン・ボラティリティ・リスク研究所の共同所長であり、ニューヨーク大学に本部を置く世界的な非営利団体である金融計量経済学会(SoFiE)の共同設立者でもあります。
詳細な経歴に関しては、英語版のイベント情報ページをご覧ください。
申込締切
●2024年3月3日(日)実施主体
●主催:国際連合大学●共催:International Peace Foundation(IPF)