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一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)は、「誰一人取り残さない」とは、「誰」なのか、「どのように取り残さないのか」、さまざまな視点から考える、リレートーク「あと7年。SDGs達成へ向けた道標を考える」を開催しています。
第4回となる今回は、SDGsジャパン理事でもある、弁護士の大谷美紀子さんを迎え、子どもの権利とはなにか、そして子どもが「声をあげることの大切さ」について考えます。
日本では今年4月に子ども家庭庁が発足し、省庁横断的な子ども及び子育て対策の取り組みが始まりました。子ども家庭庁発足にあたり、こどもの人権を擁護し、健やかな成長を社会全体でサポートするとした「こども基本法」が施行され、こどもに関連する全ての施策は、その策定段階において、子どもの意見を聴くことを、国と自治体に義務づけ、実施に向けた基本方針には、ジェンダーの視点を乳幼児期から大人に至るまでの全ての段階に取り入れると明記されています。
しかし日本では、学校での髪型や髪の色、下着の色まで定めた理不尽な校則や指導が今なお行われています。学校運営に子どもが当事者として関わることもほとんど行われていません。
また、学校や家庭、地域社会で繰り返し子どもたちに投げかけられる「男の子だから」「女の子だから」という言葉は、子どもにジェンダー・ステレオタイプを内面化させ、進路や就職の選択にも大きな影響を与えています。
子どもの権利を保障するとはどういうことか、2021年5月に日本人で初めて「国連子どもの権利委員会」委員長に就任した大谷美紀子さんを迎え、考えます。
イベント中の質問もできますので、ぜひご参加ください。
1987年上智大卒業後、1990年から弁護士。人権教育に関心を持ち、また、子どもの権利条約について学んだことがきっかけで、人権教育、国際人権法、国連の人権活動を学ぶため、米国大学院に留学。帰国後、弁護士実務をしながら、NGO活動を通じて、子どもや女性、外国人の人権問題、人権教育、国際人権活動に国内外で取り組む。2017年から国連子どもの権利委員会委員として活動する(21年5月から23年5月まで同委員長も務めた)。
政治学博士。先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援活動などに参加。その後様々なNGOや財団の運営に従事。SDGsジャパンでは、普及啓発事業を担当し団体広報やイベント企画など運営。朝日新聞デジタルのコメンテーターを務める他、21年8月からは内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員としても活動。著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版)。